而今が好きな人におすすめの似ている日本酒5選 — フレーバーデータで探す「次の1本」

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而今を飲んで気に入ったあと、「次は何を買おうか」で止まってしまう人は多いはずです。人気銘柄を順に試しても、味の方向がまるで違って肩透かしになることがあります。

そこでこの記事では、当サイトが利用しているさけのわデータの6軸フレーバーベクトル(華やか・芳醇・重厚・穏やか・ドライ・軽快)を使い、而今とベクトルの向きが近い銘柄をコサイン類似度で計算して選びました。飲んだ人のレビューから算出された数値なので、イメージではなく実際の味の傾向にもとづく比較になります。

まず、而今はどういう味のプロフィールなのか

而今(三重県・木屋正酒造)のフレーバー値と、収録1346銘柄のなかでの位置は次の通りです。

  • 華やか 0.454(全体平均0.339)— 上位15%に入る高さ
  • 芳醇 0.575(同0.535)— 上位31%
  • 軽快 0.454(同0.422)— 平均より少し上
  • 穏やか 0.381(同0.393)— ほぼ平均
  • 重厚 0.253(同0.328)— 下位25%の低さ
  • ドライ 0.218(同0.310)— 下位19%に入る低さ

つまり而今は、香りが華やかに立ち、米の旨味もしっかり乗っているのに、重さとキレの鋭さは抑えられているという組み合わせです。旨味系の酒はどっしり寄りになりやすく、香り系の酒は旨味が薄くなりやすいので、この「芳醇と華やかが両方高く、重厚とドライが両方低い」形はそれ自体が特徴的なバランスだと言えます。

似た酒を探すときに大事なのは、このバランスの形が揃っていること。以下の5本は、その形が而今に近い順に並べています。いずれもさけのわランキング上位の人気銘柄です。

1. 宮寒梅(宮城県・寒梅酒造)|類似度 0.9998

収録銘柄のなかで、而今とベクトルの形が最も近い銘柄です。華やか0.461・芳醇0.583・重厚0.253・軽快0.453と、6軸すべてが而今とほぼ同じ位置に並びます。数値上の差はドライが0.206(而今0.218)とわずかに低いくらいで、ここまで重なる例は他にありません。

而今の味の方向をそのまま追いかけたいなら、まず試す1本はこれです。

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2. 冩楽(福島県・宮泉銘醸)|類似度 0.9979

5本のなかで芳醇の値が最も高く0.618。而今の0.575を上回り、逆に軽快は0.411で5本中もっとも低い数値です。穏やかも0.390で5本中トップなので、軽さより旨味と落ち着きに寄せた方向へのズレ方になります。

而今の華やかさは好きだけれど、もう少し腰の据わった飲み口が欲しい——というときに向く1本です。

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3. 天明(福島県・曙酒造)|類似度 0.9972

冩楽とはちょうど逆方向で、軽快0.507が5本中トップ、芳醇0.542が5本中もっとも低い数値です。穏やか0.347も最低値で、旨味の厚みより軽やかさと勢いで飲ませるプロフィールになっています。ドライも0.237と5本の中では高いほうなので、後口は而今よりすっきり切れる方向です。

食事と合わせて杯を進めたい日、揚げ物や味の濃い料理を挟む日には、この軽さが利いてきます。

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4. 七田(佐賀県・天山酒造)|類似度 0.9972

芳醇0.582は而今とほぼ同水準ながら、華やか0.405が5本中もっとも低く、重厚0.301が5本中もっとも高い数値です。つまり香りの主張を一段抑えて、飲みごたえを足したバランス。ドライも0.237で而今より高めです。

香りより味の芯で選びたい人、燗や常温でじっくり飲む機会が多い人はこちらが合います。

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5. 十四代(山形県・高木酒造)|類似度 0.9969

華やか0.498が5本中トップで、芳醇0.602も冩楽に次ぐ2番目。一方でドライ0.183と重厚0.239はどちらも5本中もっとも低い数値です。而今の「華やか+芳醇、軽い、キレは穏やか」という形をそのまま濃くしたような位置にあります。

而今の甘やかな香りと旨味をもっと強く味わいたい、という方向に素直な1本です。

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似ている酒の探し方のコツ

而今系の酒を探すときに見るべきは、芳醇の高さだけでなくドライの低さです。芳醇0.58前後の銘柄はたくさんありますが、そこにドライ0.30以上が組み合わさると、旨味のあとにキレが立って印象がかなり変わります。而今の心地よさは「旨味が乗っているのに引きが柔らかい」ところにあるので、この2軸をセットで見るのが近道です。

今回の5本も、順番に並べると「宮寒梅=ほぼ同じ/冩楽=旨味と落ち着き寄り/天明=軽快寄り/七田=飲みごたえ寄り/十四代=香りと旨味を濃く」と性格が分かれています。自分がどちらへズレたいかで選べば外しません。

自分の好みがどの軸に寄っているかは、1分の日本酒診断で確かめられます。同じ而今好きでも、軽快寄りが好きな人と重厚寄りが好きな人ではおすすめの1本は変わります。まず自分の座標を知ることから始めてみてください。