燗酒に合う日本酒5選 — 温めて化ける「芳醇・重厚」タイプの選び方

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日本酒は「冷やして飲むほど上等」と思われがちですが、実際は逆の銘柄も多くあります。温めることで旨味がほどけ、香りが開く——そういう造りの酒は、冷やで飲むと固く地味に感じられ、燗にして初めて真価を発揮します。

どんな銘柄が燗に向くのか。目安になるのが味わいの傾向です。フルーティーな香りが主役の「華やか」タイプは温めると香りのバランスが崩れやすい一方、旨味とコクが主役の「芳醇」「重厚」タイプは加温で味が膨らみます。この記事では、当サイトが利用しているさけのわデータの飲用レビューで芳醇・重厚の値が高く華やかの値が低い、つまり燗映えする味の骨格を持つ人気銘柄を選びました。

1. 菊姫(石川県・菊姫合資会社)

データ上、今回の5本で芳醇・重厚の値が最も高い水準にある王道の燗酒。山廃仕込みで知られ、しっかりした酸と濃い旨味は、ぬる燗〜熱燗で本領を発揮します。濃い味の煮物や味噌を使った料理と好相性です。

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2. 玉川(京都府・木下酒造)

芳醇・重厚の値が菊姫と並ぶ濃醇タイプ。自然仕込(蔵付き酵母)の力強い味わいで知られ、燗にすると酸と旨味の輪郭がくっきり立ちます。温度を変えながら味の変化を楽しむ飲み方に向く1本です。

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3. 悦凱陣(香川県・丸尾本店)

燗酒好きの間で熱烈な支持を集める銘柄。データでも芳醇・重厚が高く、ほどよいドライさも持つため、濃いのにキレる燗になります。流通量が多くないので、見つけたら試してほしい1本です。

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4. 天狗舞(石川県・車多酒造)

山廃仕込みの代名詞的存在。芳醇の値が高く、菊姫・玉川よりやや軽快さもあるため、燗酒入門の最初の1本に向いています。入手しやすさも魅力で、山廃純米をぬる燗にするのが定番の楽しみ方です。

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5. 七本鎗(滋賀県・冨田酒造)

芳醇と穏やかのバランスが良い食中酒タイプ。今回の5本では最も軽やかで、重すぎる燗酒が苦手な人でも楽しめます。琵琶湖畔の蔵が醸す、じんわり旨いタイプの代表格です。

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燗のつけ方の基本

道具は特別なものでなくて構いません。**徳利や耐熱容器に酒を入れ、湯を張った鍋や器に浸けて温める「湯せん」**が失敗しにくくおすすめです。電子レンジを使う場合は加熱ムラが出やすいので、短めに温めて一度混ぜると均一になります。

温度の目安は、ぬる燗(40℃前後)が旨味がいちばん膨らむ帯域、熱燗(50℃前後)がキレを楽しむ帯域。まずはぬる燗から試し、好みで上下させてみてください。

自分が「芳醇・重厚」タイプの味を好むのかどうかは、1分の日本酒診断で確かめられます。燗酒に合う体質かどうか、まず自分の好みを知るところから始めてみてください。