風の森が好きな人におすすめの似ている日本酒5選 — フレーバーデータで探す「次の1本」

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風の森を気に入ったあと、「次はどれを買えばいいのか」で迷う人は多いはずです。人気ランキングの上から順に試しても、味の方向がまるで違って肩透かしになることがあります。

そこでこの記事では、当サイトが利用しているさけのわデータの6軸フレーバーベクトル(華やか・芳醇・重厚・穏やか・ドライ・軽快)を使い、風の森とベクトルの向きが近い銘柄をコサイン類似度で計算して選びました。飲んだ人のレビューから算出された数値なので、イメージではなく実際の味の傾向にもとづく比較になります。

まず、風の森はどういう味のプロフィールなのか

風の森(奈良県・油長酒造)のフレーバー値と、収録1346銘柄のなかでの位置は次の通りです。

  • 軽快 0.613(全体平均0.422)— 上位3%に入る高さ
  • 華やか 0.488(同0.339)— 上位9%
  • 芳醇 0.469(同0.535)— 下位16%
  • 重厚 0.234(同0.328)— 下位18%
  • 穏やか 0.265(同0.393)— 下位9%の低さ
  • ドライ 0.201(同0.310)— 下位14%

つまり風の森は、軽快さが収録銘柄のなかでも指折りに高く、そこに華やかな香りが乗り、残りの4軸はすべて平均以下という形です。とくに目を引くのは軽快0.613と穏やか0.265の落差で、「軽い」と言っても静かに流れる軽さではなく、勢いのある軽さであることが数値に出ています。ドライも低いので、後口が鋭く切れるタイプでもありません。

似た酒を探すときに大事なのは、このバランスの形が揃っていること。「軽快が突出して高く、華やかも高い、そのほかは低め」という並びが再現されているかどうかです。以下の5本は、その形が風の森に近い順に並べています。いずれもさけのわランキング入りの人気銘柄です。

1. あべ(新潟県・阿部酒造)|類似度 0.9987

収録銘柄のなかで、風の森とベクトルの形が最も近い人気銘柄です。軽快0.596(上位4%)・重厚0.223・ドライ0.209と、主要な軸が風の森とほぼ同じ位置に並びます。

違いは華やか0.466が5本中もっとも低く、芳醇0.502が5本中もっとも高いこと。香りの主張をわずかに引いて、そのぶん旨味に寄せたバランスです。風の森の軽快さをそのまま受け継ぎつつ、味の芯が少し太くなる方向と考えるとイメージしやすいはずです。

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2. 仙禽(栃木県・せんきん)|類似度 0.9983

華やか0.487は風の森の0.488とほぼ同値、ドライ0.200も0.201とほぼ同値という、上の2軸がそのまま重なる銘柄です。

ズレるのは軽快0.584(風の森0.613)と穏やか0.306(同0.265)。軽快をやや落として落ち着きを足した位置にあり、風の森の勢いを少しなだらかにしたプロフィールになります。同じ方向の酒でも、もう少し静かに飲みたい日に向く1本です。

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3. 飛鸞(長崎県・森酒造場)|類似度 0.9980

軽快0.596はあべと並んで5本中トップ、重厚0.185は5本中もっとも低く、収録銘柄でも下位5%に入る軽さです。芳醇0.485も5本中最低値。

つまり**5本のなかで最も「軽さに振り切った」**プロフィールで、風の森の軽快さをさらに一段進めた方向にあります。ドライは0.221と風の森よりわずかに高いので、後口の残り方も5本のなかでは軽いほうです。

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4. AKABU(岩手県・赤武酒造)|類似度 0.9971

ドライ0.230が5本中もっとも高く、穏やか0.307も5本中トップ。軽快は0.575で、風の森(0.613)からは一段下がります。

軽快さを少し譲って、キレと落ち着きを足したバランスです。風の森の香りの華やかさ(AKABUは華やか0.482でほぼ同水準)は保ったまま、飲み進めたときの後口がすっきり整う方向なので、食事と長く合わせたい場面ではこちらが利いてきます。

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5. 新政(秋田県・新政酒造)|類似度 0.9970

華やか0.501が5本中トップで、ドライ0.165は5本中もっとも低い数値(収録銘柄でも下位7%)。一方で重厚0.268は5本中もっとも高く、軽快0.568は5本中最低です。

香りをより前に出し、キレをさらに抑え、飲みごたえを足した位置づけになります。風の森の軽さがやや物足りない、もう少し口に残る密度がほしいというときに、味の方向を大きく変えずに移れる1本です。

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似ている酒の探し方のコツ

風の森系の酒を探すときに見るべきは、軽快の高さと穏やかの低さをセットで見ることです。軽快0.55以上の銘柄はそれなりにありますが、そこに穏やか0.40以上が組み合わさると、同じ「軽い」でもおとなしく流れる印象に変わります。風の森の魅力は軽さに勢いがあるところなので、この2軸の落差が保たれているかが判断材料になります。

もうひとつ、ドライの低さも外せません。軽快が高くドライも高い酒は、軽いというより「淡麗辛口」の方向に寄ります。風の森はドライ0.201と低いので、軽いのに痩せて感じない。この組み合わせを探すのが近道です。

今回の5本も、並べると「あべ=ほぼ同じ/仙禽=落ち着き寄り/飛鸞=さらに軽い/AKABU=キレ寄り/新政=香りと厚み寄り」と性格が分かれています。自分がどちらへズレたいかで選べば外しません。

自分の好みがどの軸に寄っているかは、1分の日本酒診断で確かめられます。同じ風の森好きでも、軽快をさらに求める人と厚みを求める人ではおすすめの1本は変わります。まず自分の座標を知ることから始めてみてください。