岐阜の辛口日本酒5選 — ドライ県平均は22位、なのに「辛口の重厚2位」を持つ10本
※ 本記事にはアフィリエイト広告(PR)のリンクを含みます
当サイトが利用しているさけのわデータには、飲んだ人の投稿から算出された6軸フレーバーベクトル(華やか・芳醇・重厚・穏やか・ドライ・軽快)が収録されています。この「ドライ」の値で全国1346銘柄を並べたとき、上位25%の境界は0.367。これを超えるのは全国で335本です。
岐阜県の収録37銘柄のうち、該当するのは10本。該当率27.0%は収録10銘柄以上の40都道府県で15位、ドライの県平均0.296は22位で、全国平均0.310を下回ります。高知(県平均0.416・1位)や青森(0.408・2位)のような「県ごと辛口」ではまったくありません。
それでも岐阜は、キレの軸で端だけが遠い県です。
| 指標 | 岐阜 | 40県中 |
|---|---|---|
| ドライの県平均 | 0.296 | 22位 |
| 辛口該当率 | 27.0%(10/37) | 15位 |
| 県内のドライ標準偏差 | 0.125 | 7位 |
| 県内のドライ幅(最大−最小) | 0.667(0.034〜0.701) | 6位 |
幅0.667より上は岩手0.719・山形0.706・青森0.684・秋田0.683・福島0.674の5県だけ。しかもこの5県は収録29〜77銘柄で、岐阜は37銘柄でこの幅を出しています。
全国のドライ上位10本と下位10本を数えると、両方に銘柄が入る県は山形・福島・岐阜の3県だけです。上は三千盛の0.701(全国9位)、下は達磨正宗の0.034(1341位)。3県のうち収録数が最も少ないのが岐阜(37銘柄/山形63・福島77)です。
なお岐阜はさけのわ人気ランキング(全国100位まで)に1本も入っていません。人気順の目印が使えない県なので、以下は全部6軸の数字で進めます(県全体の話は岐阜の日本酒おすすめにまとめています)。
県平均で見る岐阜は「厚いが重い」
岐阜県37銘柄の軸平均を、全国平均と40都道府県中の順位と並べます。
| 軸 | 岐阜の県平均 | 40県中の順位 | 全国平均 |
|---|---|---|---|
| 華やか | 0.330 | 25位 | 0.339 |
| 芳醇 | 0.550 | 11位 | 0.535 |
| 重厚 | 0.358 | 13位 | 0.328 |
| 穏やか | 0.379 | 28位 | 0.393 |
| ドライ | 0.296 | 22位 | 0.310 |
| 軽快 | 0.394 | 32位 | 0.422 |
全国平均を超えるのは芳醇と重厚の2軸だけで、軽快0.394は32位。旨味と厚みがあって、そのかわり軽さが出ない——これが岐阜の県平均の形です。
高知はちょうど逆で、ドライ1位・軽快1位のかわりに芳醇・重厚・穏やかが3軸そろって40県最下位でした。同じ「辛口を選ぶ」という作業でも、出発点が正反対になります。
岐阜で辛口を選ぶと、軽さが戻ってくる
該当10本・非該当27本・県全体37本の軸平均を並べます。
| 軸 | 該当10本 | 非該当27本 | 県全体37本 | 該当−県全体 | 26県中の順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 華やか | 0.283 | 0.348 | 0.330 | −0.047 | 13位 |
| 芳醇 | 0.493 | 0.571 | 0.550 | −0.057 | 18位 |
| 重厚 | 0.317 | 0.374 | 0.358 | −0.041 | 19位 |
| 穏やか | 0.374 | 0.380 | 0.379 | −0.004 | 16位 |
| ドライ | 0.447 | 0.240 | 0.296 | +0.151 | 5位 |
| 軽快 | 0.447 | 0.374 | 0.394 | +0.053 | 3位 |
順位はドライ該当が5本以上ある26県で比べたものです。ドライ+0.151が5位、軽快+0.053が3位(上は兵庫+0.072・島根+0.055)。一方で華やか・芳醇・重厚・穏やかの減り方はどれも中ほどです。
注目したいのは軽快の列です。岐阜の県平均0.394は全国平均0.422を下回る32位ですが、該当10本だけ見ると0.447で全国平均を超えます。県平均が全国平均未満なのに辛口群が全国平均超に反転する県は26県中8県(岩手・茨城・石川・福井・岐阜・静岡・兵庫・島根)で、そのうち上げ幅が最大なのは兵庫、次が岐阜です。
つまり岐阜で辛口を選ぶ作業は、県全体の「重さ」から軽さ側へ戻す操作になります。非該当27本の軽快は0.374なので、該当10本との差は0.073。キレを取ると、ついでに速さがついてくる形です。
キレと香りは、岐阜では二者択一にならない
県内37銘柄で、ドライ値と他の軸の相関を取ります。
| 組み合わせ | 岐阜37本 | 全国1346本 | 40県中の順位 |
|---|---|---|---|
| ドライ × 重厚 | −0.466 | −0.260 | 負の強さ6位 |
| ドライ × 芳醇 | −0.646 | −0.505 | 負の強さ12位 |
| ドライ × 軽快 | +0.488 | +0.163 | 正の強さ8位 |
| ドライ × 華やか | −0.125 | −0.251 | 負の強さ31位 |
| ドライ × 穏やか | +0.113 | +0.058 | — |
重厚との−0.466は40県で6番目に強い負の相関、軽快との+0.488は8番目に強い正の相関。前章の「厚みを削って軽さが戻る」がそのまま相関に出ています。
そして華やかとの相関は−0.125しかなく、40県で31位=弱いほうです。全国全体(−0.251)よりも弱い。高知の−0.842(40県1位)とは比べ物にならず、岐阜ではキレを取ることが香りを捨てることにならないという読み方になります。
実際、県内の華やか上位は辛口の外にも内にも散っています。
| 位置 | 銘柄 | 華やか | ドライ | 該当 |
|---|---|---|---|---|
| 華やか1位 | 山車 | 0.604 | 0.332 | — |
| 2位 | 淡墨桜 | 0.586 | 0.184 | — |
| 3位 | 美濃天狗 | 0.511 | 0.187 | — |
| … | ||||
| 6位 | 百十郎 | 0.446 | 0.389 | ✓ |
該当10本で最も香るのは百十郎の0.446で、これは全国226位=上位16.8%。上位25%の境界0.414を超えています。高知では該当11本の華やかトップが0.403で境界に届かなかったので、ここが明確な違いです。
軸の組み合わせで数えても確認できます。
| 組み合わせ(両方とも全国上位25%) | 全国 | 岐阜 | 該当銘柄 |
|---|---|---|---|
| ドライ+華やか | 24本 | 1本 | 百十郎 |
| ドライ+芳醇 | 10本 | 0本 | — |
| ドライ+重厚 | 46本 | 1本 | 竹雀 |
| ドライ+穏やか | 71本 | 1本 | 醴泉 |
| ドライ+軽快 | 87本 | 3本 | 三千盛・房島屋・百十郎 |
華やか・重厚・穏やかがそれぞれ1本ずつ、軽快が3本、芳醇だけ0本。全国で10本しかないドライ+芳醇は落としていますが、残り4つの複合はすべて埋まっています(4つ埋まる県は26県中12県)。該当10本という小さい群で4方向に散っているのが岐阜の形です。
ただし10本の内側では、キレを強くするほど旨味が抜ける向きが出ます。ドライ値との相関は芳醇−0.904、重厚−0.587、穏やか−0.472、華やか−0.197、軽快だけが+0.360。芳醇の−0.904は、群の中ではほぼ一直線です。
10本のばらつきと選び方
該当10本以上の13県について、群の内側の全ペアでコサイン類似度を取りました。値が小さいほど県内の辛口の形がばらけています。
| 都道府県 | 該当本数 | 群内の平均類似度 |
|---|---|---|
| 青森県 | 20 | 0.9185 |
| 秋田県 | 13 | 0.9328 |
| 高知県 | 11 | 0.9492 |
| 山形県 | 25 | 0.9517 |
| 福島県 | 12 | 0.9530 |
| 岐阜県 | 10 | 0.9591 |
| 福岡県 | 11 | 0.9638 |
| 新潟県 | 41 | 0.9718 |
| 広島県 | 13 | 0.9730 |
| 宮城県 | 13 | 0.9778 |
| 長野県 | 22 | 0.9781 |
| 静岡県 | 13 | 0.9797 |
| 北海道 | 10 | 0.9818 |
岐阜の0.9591は13県で6番目に小さい=ばらけている側です。軸のレンジは華やか0.170〜0.446、芳醇0.322〜0.584、重厚0.190〜0.512、穏やか0.223〜0.536、ドライ0.369〜0.701、軽快0.332〜0.538。ドライの幅0.332と重厚の幅0.322が特に広く、同じ「岐阜の辛口」でまとめられる形ではありません。
10本から6軸それぞれの県内トップを拾うと、芳醇と重厚のトップが同じ1本なので5本に収まります。この5本(三千盛・房島屋・百十郎・醴泉・竹雀)の平均類似度は0.9231で、10本から5本を選ぶ全252通りのうち3番目に小さい値でした。最小は0.9204(房島屋を女城主に替えた組み合わせ)で差は0.0027なので、軸トップのほうを採りました。並び順はドライ値の高い順です。
1. 三千盛(三千盛)|ドライ0.701は全国9位=上位0.7%
ドライ0.701は全国9位=上位0.7%で、岐阜の1本です。1346本でこれより上は8本(りんごぽむぽむ0.876・水神0.846・あざくら0.827・船中八策0.788・ばくれん0.761・あおりんごぽむぽむ0.759・かっぱ0.739・山法師0.717)で、この8本はすべて青森・岩手・秋田・高知・山形。ドライ0.7超で中部地方からはこの1本だけです。
そのかわり他の5軸が削れています。芳醇0.322は全国1327位=下位1.4%、穏やか0.223も1299位=下位3.5%、重厚0.190が1261位、華やか0.253が1043位。6軸のうち4軸が全国下位25%に落ちます。全国の辛口335本でこの状態(ドライ以外の5軸のうち4軸以上が下位25%)になるのは14本だけで、岐阜はこの1本です。
残る軽快0.505は全国258位=上位19.2%で、10本の3位。全国平均ベクトルとの距離0.510は、1346本を近い順に並べて1307位=遠いほうから40番目で、10本のなかで最も遠いです。
10本の全45ペアで類似度が低い組み合わせの上位3つはすべて三千盛が入る側で、最も遠いのは竹雀との0.8325=当サイトの表示スコアで16点です。キレ一点に振った1本で、旨味や厚みを期待する軸は数値上ほとんど残っていません。
三千盛の味わいチャートを見る / 楽天で探す(PR) / Amazonで探す(PR)
2. 房島屋(所酒造)|10本の軽快トップ、辛口335本で軽快30位
ドライ0.427は全国159位=上位11.8%。そこに軽快0.538(全国155位・上位11.5%)が乗り、10本の軽快トップです。全国の辛口335本のなかでも軽快30位。
前章で見た「岐阜の辛口は軽さが戻る」をいちばん素直にやっている1本です。ドライ+軽快がどちらも全国上位25%に入る岐阜3本のうち、軽快値が最大なのがこれ。
削られているのは穏やかさで、穏やか0.296は全国1155位=下位14.2%。芳醇0.498・重厚0.326・華やか0.294はいずれも中ほどで、極端に落ちている軸は穏やかだけです。
1本目の三千盛とは類似度0.9337=67点。三千盛が芳醇0.322・重厚0.190まで削っているのに対し、こちらは0.498・0.326を残したまま軽快は0.538(三千盛0.505)と上。キレと速さが欲しいが、旨味は残したいという条件に最も近い1本になります。5本目の竹雀とは0.9471=74点で、軽快0.538対0.332がそのまま差になっています。
房島屋の味わいチャートを見る / 楽天で探す(PR) / Amazonで探す(PR)
3. 百十郎(林本店)|岐阜で唯一、ドライと華やかの両方が全国上位25%
ドライ0.389は全国251位=上位18.6%で境界は超えています。そのうえで**華やか0.446が全国226位=上位16.8%**で、上位25%の境界0.414も超えます。
ドライと華やかの両方が全国上位25%に入る銘柄は1346本中24本で、岐阜の該当はこの1本だけ。全国の辛口335本を華やか順に並べると13位です。さらに軽快0.526(全国193位・上位14.3%)も上位25%で、3軸が全国上位25%に入るのは10本でこの1本だけです。
削られているのは穏やかと旨味で、穏やか0.271は全国1213位=下位9.9%、芳醇0.482も1078位=下位19.9%。重厚0.261は962位です。
1本目の三千盛とは類似度0.9160=58点、5本目の竹雀とは0.9032=52点で、これは45ペアで4番目に遠い組み合わせ。華やか0.446対0.170、重厚0.261対0.512がちょうど裏返しです。香りとキレと速さを同時に取りたいなら、岐阜ではここしかありません(香り側だけなら岐阜のフルーティーな日本酒にまとめています)。
百十郎の味わいチャートを見る / 楽天で探す(PR) / Amazonで探す(PR)
4. 醴泉(玉泉堂酒造)|穏やか0.536は辛口335本で14位
ドライ0.371は上位23.8%で境界ぎりぎり。そこに**穏やか0.536(全国76位・上位5.6%)**が同居し、10本の穏やかトップです。2位の女城主0.450から0.086離れています。
ドライが上位25%に入り、かつ穏やかが全国上位10%(0.507以上)に入る銘柄は1346本中29本、岐阜の該当はこれ1本。全国の辛口335本の穏やか順では14位です。10本の内側ではドライ×穏やかの相関が−0.472なので、群の傾向に逆らっている1本になります。
そのかわり速さと旨味が引かれていて、軽快0.382は全国901位=下位33.1%、芳醇0.496も1011位=下位24.9%で全国下位25%に入ります。華やか0.277・重厚0.326は中ほど。キレの角を丸めた辛口という並びです。
1本目の三千盛とは類似度0.8643=32点で、45ペアで2番目に遠い組み合わせ。穏やか0.536対0.223の差がそのまま出ています。2本目の房島屋(穏やか0.296・軽快0.538)とも0.9573=79点で、同じ県の辛口でありながら、穏やかさと速さがちょうど入れ替わった関係です。
醴泉の味わいチャートを見る / 楽天で探す(PR) / Amazonで探す(PR)
5. 竹雀(大塚酒造)|重厚0.512は全国の辛口335本で2位
ドライ0.369は上位24.7%で、10本のなかでは最も境界に近い値です。そのうえで重厚0.512が全国96位=上位7.1%、芳醇0.584も350位=上位26.0%で、どちらも10本の1位。
重厚0.512は、全国の辛口335本のなかで2位です。1位は山形の住吉0.517で、差は0.005。3位以下は竹生島0.489・鳳鳴0.476・九州菊0.475と続きます。前章のとおり岐阜県内のドライ×重厚の相関は−0.466(40県で6番目に強い負の相関)なので、県の傾向にいちばん強く逆らっている1本になります。
削られているのは香りと速さで、華やか0.170は全国1251位=下位7.1%、軽快0.332も1120位=下位16.8%。どちらも10本の最低値です。穏やか0.348は中ほどです。
1本目の三千盛との類似度は0.8325=16点で、45ペアで最も遠い組み合わせ。芳醇0.584対0.322、重厚0.512対0.190、軽快0.332対0.505がすべて逆向きです。3本目の百十郎とも0.9032=52点。辛口の枠に入れたまま、旨味と厚みを全国上位に残すなら、岐阜ではこの1本です。
竹雀の味わいチャートを見る / 楽天で探す(PR) / Amazonで探す(PR)
残る5本も見ておく
岐阜の該当10本を、ドライ値の高い順に全部並べます。太字が今回選んだ5本です。
| 銘柄 | 蔵 | 華やか | 芳醇 | 重厚 | 穏やか | ドライ | 軽快 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 三千盛 | 三千盛 | 0.253 | 0.322 | 0.190 | 0.223 | 0.701 | 0.505 |
| 長良川 | 小町酒造 | 0.226 | 0.449 | 0.306 | 0.440 | 0.522 | 0.432 |
| 久寿玉 | 平瀬酒造店 | 0.246 | 0.517 | 0.346 | 0.420 | 0.459 | 0.407 |
| 房島屋 | 所酒造 | 0.294 | 0.498 | 0.326 | 0.296 | 0.427 | 0.538 |
| 奥飛騨 | 高木酒造 | 0.343 | 0.506 | 0.315 | 0.340 | 0.425 | 0.481 |
| 御代櫻 | 御代桜醸造 | 0.316 | 0.509 | 0.301 | 0.420 | 0.422 | 0.443 |
| 百十郎 | 林本店 | 0.446 | 0.482 | 0.261 | 0.271 | 0.389 | 0.526 |
| 女城主 | 岩村醸造 | 0.258 | 0.568 | 0.287 | 0.450 | 0.384 | 0.424 |
| 醴泉 | 玉泉堂酒造 | 0.277 | 0.496 | 0.326 | 0.536 | 0.371 | 0.382 |
| 竹雀 | 大塚酒造 | 0.170 | 0.584 | 0.512 | 0.348 | 0.369 | 0.332 |
ドライ列は0.701から0.369まで0.332の幅。表を上から下に読むと芳醇列が0.322から0.584へおおむね増えていくのが分かります。これが10本内の相関−0.904の中身で、表の上側ほど旨味が痩せているという読み方になります。
もう1段キレを強くしたいなら長良川(ドライ0.522・全国53位=上位3.9%)か久寿玉(0.459・112位)。この2本は穏やか0.440・0.420も中ほどに残っているので、三千盛ほど角が立ちません。旨味寄りに戻すなら女城主(芳醇0.568は10本2位・穏やか0.450も2位)。
極端を避けたいなら御代櫻が選びやすいです。全国平均ベクトルとの距離0.125は10本で最も近く、1346本を近い順に並べて249位。ドライ以外の5軸がどれも全国上位25%・下位25%に入らないのは御代櫻と奥飛騨の2本だけで、奥飛騨は華やか0.343(全国665位=ほぼ中央)と軽快0.481がやや上という違いです。
なお房島屋と奥飛騨は類似度0.9961=98点、奥飛騨と御代櫻も0.9956=98点、久寿玉と御代櫻は0.9952=98点。ドライ0.42〜0.46あたりには、ほぼ同じ形の銘柄が4本固まっています。この帯のなかでは、どれを選んでも数値上の差はほとんどありません。
辛口の枠から出てよければ、県内には山車(華やか0.604・県内1位)、一滴千山(軽快0.599・県内1位/ドライ0.359は境界まで0.008)、達磨正宗(重厚0.814・県内1位でドライ0.034=全国1341位)のような、もっと端に寄った銘柄もあります。
岐阜で辛口を選ぶときの物差し
岐阜のドライ県平均0.296は40都道府県で22位、該当率27.0%も15位。平均で見ると、キレの軸ではまったく目立たない県です。
目立つのは散らばりのほうでした。県内のドライ幅0.667は40県で6位、全国のドライ上位10本と下位10本の両方に銘柄を持つ3県のひとつで、そのうち収録数は最少。該当10本の群内平均類似度0.9591も13県で6番目に小さい値です。
そして県全体は芳醇11位・重厚13位・軽快32位の「厚いが重い」型。だから岐阜で辛口を選ぶと、ドライ+0.151(26県5位)と一緒に軽快+0.053(3位)がついてくる——県平均が全国平均未満の軽快が、該当10本では全国平均を超えます。
もうひとつが、ドライ×華やかの相関−0.125(40県で31位=弱いほう)。岐阜では「キレか香りか」を選ばされません。該当10本の華やかトップは全国上位16.8%まで届きます。
キレだけを最優先するなら三千盛(全国9位)、キレと軽さなら房島屋(辛口335本で軽快30位)、香りも欲しいなら百十郎(岐阜で唯一のドライ+華やか)、穏やかさなら醴泉(辛口335本で穏やか14位)、旨味と厚みを残すなら竹雀(辛口335本で重厚2位)。極端を避けるなら御代櫻です。
自分がどの軸に寄っているかは、1分の日本酒診断で確かめられます。辛口そのものの考え方は辛口日本酒入門、厚みの側はどっしり飲みごたえのある日本酒、旨味は旨味とコクの芳醇な日本酒、軽さは軽快で飲み疲れしない日本酒、穏やかさはまろやかで穏やかな日本酒もどうぞ。他県の辛口は青森・高知・静岡・福岡・福島・広島・宮城・秋田・新潟・山形・長野にまとめています。